福島子どもと親のメンタルヘルス情報・支援センター

センター長挨拶

センター長からご挨拶です

震災後に開始し、現在まで継続して行ってきた原発事故後の子どもと親のメンタルヘルスの研究が、福島国際研究教育機構「F-REI(エフレイ)」の研究対象として選ばれ、さらに調査研究を進めることが可能になりました。
 福島国際研究教育機構(F-REI)とは原子力災害に見舞われた福島県が創造的復興を達成するとともに、原子力災害に対する備えとして国際的な貢献をしていくために、「福島の経験」から得たデータや知見を集積・分析し、復興や防災・減災に繋がる知見を生み出し、社会実装を進めることを目指すための組織で7つの省庁が関与する国の組織です。

 この調査は私が福島大学に勤務していた2011年に開始し、大正大学、本学と3つの大学勤務にわたって継続してきました。
 この研究の内容を紹介すると主に乳幼児検診のデータと小学校でのアンケート調査をもとにし、これまで県内の子どもおよそ3800人の発達や親のメンタルヘルスへの影響について研究を進めてきました。
この研究が福島国際研究教育機構「F-REI」の公募研究として採択され、国の内外の研究機関と協力して、さらに実態把握やメンタルヘルス向上に向けた支援の仕組みづくりを進めることになりました。
同じ分野で採択されたのは東京大や東北大、福島大、県立医大などで私立大学が採択されたのは珍しいといえます。さらに浜通りに研究交流拠点を設けることにしています。

 具体的に今後やることは
①乳幼児健診においてデータ収集し分析すること
②小学生を対象にアンケート調査を実施すること
③地域の特性を調べること
④浜通りの親子へのメンタルヘルス支援のためのプログラムの開発、実装
⑤被災地域の親子やその支援者のためのサロン・交流の場の設置
⑥正確な情報発信と正しい知識の普及啓発を行っていきます。

 今後6年に及ぶ長期の研究になります。十分な成果をあげて地域貢献につなげたいと願っております。本学教職員、院生、学部生、OB/OGの方々、関係者の皆さまのご協力をお願いします。

センター長 内山登紀夫

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